2008年10月14日

「ノーベル賞」日本人受賞ラッシュに見る“名古屋の底力”

 6年ぶりのノーベル賞に日本中が沸いている。

 一挙に4人もの日本人が受賞するという快挙だが、物理学賞を受賞した益川敏英氏と小林誠氏はともに名古屋出身で、名古屋大学理学部の卒業生。化学賞の下村脩氏は長崎医科大学付属薬学専門部(現・長崎大学薬学部)出身だが、その後は名大で研究生活を送っている。奇しくも名古屋関係者の受賞ラッシュとなった。

 ノーベル賞といえば京大の専売特許というイメージだが、00年以降の日本人受賞者を見ると、白川英樹氏(化学賞)が岐阜県出身、野依良治氏(化学賞)が元名大教授、小柴昌俊氏(物理学賞)も愛知県出身で、東海地方にゆかりのある人ばかりだ。なぜなのか?

「昔から教育熱心な地域で、教育や研究にお金を惜しまない風土が影響しているのではないか。スポーツも同じで、北京オリンピック女子レスリングメダリストの伊調姉妹や吉田沙保里が拠点にしているのも名古屋。フィギュアスケートやイチローもそうだし、ポテンシャルの高い人が多い。トヨタも独自路線を貫いて成長した。戦国時代から脈々と受け継がれてきた層の厚さを感じます」(三菱UFJリサーチ&コンサルティングエコノミスト・内田俊宏氏)

 名古屋の底力を見せつけた格好だ。

 新潟県もノーベル賞と関わりが深い。毎年12月10日に行われるノーベル賞の授賞式の晩餐会で、新潟県燕市の山崎金属工業(株)が製作したカトラリー(ナイフやフォーク類)が使われているのだ。

「91年にノーベル賞90周年記念として作られたものです。カトラリー製作を依頼されたのが本場ヨーロッパではなく、日本の地方企業だったので驚きました。この記念晩餐会には、社長夫妻も招待されたそうです」(新潟商工会関係者)

 それ以来、毎年ノーベル財団からの注文を受けている。このカトラリーはネット通販などで購入可能。20ピース入りのディナーセット(2万5200円)が人気だという。

 今回の日本人受賞ラッシュで名古屋と新潟が脚光を浴びそうだ。

日刊ゲンダイ2008年10月10日掲載)


[ 2008年10月13日10時00分 ]


netcafe3 at 18:42 │Comments(0)TrackBack(0)clip!社会 

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